日本では最近、ミドル世代のリスキングが徐々に注目されているようですね。
元々日本の雇用形態が終身雇用の考えが強く、ジョブ型雇用形態でもないため、４０－６０代の方たちはその企業独自のルール、業務プロセスを覚え会社に貢献されているのではないでしょうか。
ただ、日系企業の取り巻く外部環境も変化しつつあり、企業自体の余力もなくなりつつあるため雇用形態の見直しを迫られています。
当然上の世代の方たちをみて、それを続けていれば同じような安泰なビジネス人生を送れると思っていた矢先、同じような雇用環境を与えれません。よって、企業は従業員に自分で学びなおしてねと。。
人それぞれ生き方は違いますが、あまり過度に所属企業を過信する事無く大きな視野を持っていただけると幸いです。我々ミドル世代は家族、子供をしっかり養い守っていく必要があるのですから。
ミドル世代向けの企業によるリスキング施策の一方、個々人の主体的な学びなおしとして中小企業診断士の勉強をされ人気資格にの上位になっているようで、すごくうれしいです。一方で試験に合格するためには広範な学習を求められるため、それなりに自分自身の時間を費やす必要があります。
一方でこの資格ですが、資格事態に価値がない。取っても意味がないと言う方も一定数存在します。私の例ですが、中小企業診断士の資格がどのように有意であるか、共有できればと思います。
独占業務がない
具体的なスキルが不明確
そもそも認知度が低い
中小企業診断士に価値がないと言う方はこういう感じでしょうか。
いずれも事実です。
・独占業務がない
→資格取得のみで食事が確保できるわけではありません。また、本資格がなくとも物凄い能力のコンサルタントの方は沢山います。
・具体的なスキルが不明確
→資格取得までの過程で何かしらの分野のエキスパートになれるわけではありません。
・そもそも認知度が低い
→中小企業社長の方でも中小企業診断士を知らない方は沢山いますからね。。
他にも
・コスパが悪い
→特に資格取得にかかる時間に対してリターンが悪い？
ただ、否定している方でもそもそも中小企業診断士がどのような活動をしているのか知らないんですよね。知らないのに存在を否定するのは少し違和感があります。
経営能力の証明に使えること
私のような雇われ社長、転職組にとっては過去の経験を経歴書に記載する事は出来ますが、採用者側にとってみれば経営能力が十分にあるか知りたい所です。
企業経営は多岐に渡る知識を必要としますが、中小企業診断士の資格で少なくとも経営知識が有ることを客観的に証明することが出来ます。
経営に関する体系的なアプローチとフレームワークの獲得
雇われ社長のようなポジションは割と高い年齢の方が多く、自らの経験に基づいて経営されている方がいます。
ただ、自らの成功経験に依存し体系的な経営知識がないため、柔軟性がなく自分がいる期間は何とか数字を出すと言う考えを持っている方が少なからずいます。
私のように企業再生をメインのテーマで取り組んでいる者としては、たしかに短期的には収益性改善が必須の為直ぐに効果の出る対策をおこないますが、長期的に持続的な成長が出来る組織、会社に再生する必要があり、企業の状況、ステージ毎に経営手法を変える必要があります。
適切な経営手法の選択は経験もそうですが、中小企業診断士になってから体系的な学習を通じた知識獲得がかなり大きいです。
自分の業務経験を体系化・ツール化できる。
専門性を追求できる。
あなたが担当している職務はどのような企業でも価値あるものでしょうか？
明日、突然他企業に放り出されても即戦力で働けますか？
中小企業診断士で企業経営・運営の手法を体系的に学んでいるなら、自分の業務に関しても体系的にツール化できる能力を既に獲得しており、私は自分のツールを常にアップデートし、専門性を高めるようにしています。
雇われ社長といえど従業員、その家族を養う責任があり、常に生涯勉強し続けます。
人脈形成、ネットワーク作りが出来る。
診断士協会への参加により、多くの先輩診断士との交流が可能となり、これがモチベーションアップに寄与します。これは物凄く大きな価値ですね。
多くの学びの場がある。
診断士ネットワークや協会主催の研究会や塾に参加することで、更なる学びの機会を得ることができます。
以上が私が中小企業診断士になって良かったなと実感したことです。
もしこの資格に興味があれば是非Youtubeなどで調べてみてはいかがでしょうか？
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