中小企業診断士は中小企業の様々な課題や自己変革を支援する事が求められますが、様々な課題に対して全てを一人で対応できる訳でもないため、自身の追求すべき専門性やキャリア方向性が定まってきます。
ミドル世代は会社の中ではある程度の権限が与えられたポジションの方も多いですが、ご自身の持つ能力は客観的にどの企業でも価値があり、また即時に提供可能かどうかが、これからもずっと仕事を楽しめれるかどうかに繋がっていきます。
と言うことで、もし本資格に興味があれば是非勉強をご検討ください。
全事例共通の注意点
2次試験で陥り易い間違いな思考方法や心構えは以下の点です。
戦略を問われる設問に対して、回答の方向性は「如何に事例企業の差別化」が図れるかを考えることは非常に重要です。
しかしながら、回答に与件・設問にない俺様スゲー的な斬新、奇抜な考えは不要で、多くの受験生が考えるであろう回答にする必要があります。(つまり、回答は脱差別化的な模範的な回答)
中小企業診断士は国家資格であり、与件文、設問文の情報に沿った適切な回答を求めれらています。
年齢別合格率でミドル世代以降の年齢層の合格率が相対的に低いのは、今までの経験に基づき設問文の書いていない事を回答に入れる人が若年層よりも多いからだと考えられます。
あなたの回答は事例企業の社長に対しての回答です。
常に相手がいることを意識する事が非常に大切です。
組織の設問に対して人事制度の回答をしたり、戦略の設問に対して組織の回答をするなど設問の題意を踏み外してしまう事は致命的なミスとなるため、特に注意が必要です。
設問文にはそれ以外にも、制約条件を設定してくれています。
例:設問文
「踏まえて」「考慮して」は参考程度のヒント
「~以外」は絶対に触れない制約条件
多面的に書くことで加点の幅が広がります。
切り口は沢山ありますので、ご自身で普段から多面的な切り口を設定できるように学習ください。
商品面、販売面、組織面、財務面/収益面、営業面、生産面、開発面、人材面/
短納期化、業務効率化、コスト削減、品質・提案力向上
中小企業に特化した試験です。大企業のように潤沢な経営資源がないため回答も事例中小企業が出来る内容でなければいけません。
回答に「商品品質」と書く場合、それよりも「ブランド」とした方がブランド=品質+製品価値などより多くの意味を含んでいます。自ら幅を狭めるような単語は避けた方が良いかと思います。
以上で全事例共通の注意点です。
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