中小企業診断士2次試験の学習方法

中小企業診断士

2次試験合格の条件

まず初めに中小企業診断士の2次試験合格に関する基礎情報です。

1.試験の目的および方法
第2次試験は、中小企業診断士となるのに必要な応用能力を有するかどうかを判定することを目的とし、中小企業の診断及び助言に関する実務の事例並びに助言に関する能力について、短答式又は論文式による筆記の方法により行います。

令和4年度中小企業診断士 第2次試験案内・申込書

2.合格率と合格条件
・合格率はおおむね18%で推移。
・判定は受験生全員からの相対評価で上位18%に入る事。
・合格点は240点以上。1科目でも40点以下の場合、不合格。

1次試験が絶対評価に対して、2次試験は相対評価です。
つまり、合格したいなら”絶対に上位18%に入る”と言う強い意志と目標を持つ必要があります。

合格するための5つの要素

中小企業診断士の2次試験は論述形式です。
4事例毎に社長が登場し、その社長から自社の現状や思いなどを教えてもらい、社長の問いに対して適切な情報整理、助言を紙面上でおこないます。

一方で適切な勉強方法で取り組んでいかなければ、合格点に到達するために何年も掛かり泥沼に陥る事になります。

私が合格するための必要な要素としてはこの5点になるかなと考えています。

5つの要素

解法の習得
試験時間80分のタイムマネージメントやフレームワークなど、試験問題を解くための方法を学ぶ必要があります。

国語力
80字、100字、120字等の制約文字数で如何に相手に伝わる文章を作成できるかが問われます。

中小企業への理解
中小企業が直面する問題や課題について理解していることが重要です。

体力
1日80分×4事例を集中力切れることなく取り組む体力が求められます。

学習時間
資格取得に向けた計画的な学習時間の確保が必要となります。

解法の習得

2次試験は80分の試験時間の中で設問を読み、問題を読み、回答の方向性を考え、回答文を作成し記載する必要があります。
正直なところ80分と言う短い時間で正しい回答を作成する為には自分自身の時間の使い方(タイムマネージメント)、解法プロセス、回答文の型を本番までに習得する必要があります。
これについては予備校、合格者によって千差万別で、正直なところ自分に最も合う型を見つける必要がありますが、私が模索した方法を本ブログで共有します。

国語力

これは日本語の読解力、文章力ですね。
(与件文)情報を正確に把握できるか
・(設問)問われていることを正確に理解できるか
・(回答)自分の文章が相手に理解してもらえるか


受験生の方の説明を聞くとしっかり考えが出来ているのですが、回答文にそれが十分に含まれていない場合があります。
また、私のように海外勤務が長く、そもそも日本語をうまく使えない人もおり、まずは国語力があるかどうかで合格に大きく左右されます。

中小企業の理解

・私のように海外が長く日本の中小企業の実態を把握していない人
・大企業に勤めており、中小企業も大企業も同じだろうと考えている人
こういう方で特に高齢者の方は自己の経験に基づいて2次試験に挑もうかと考えている方もいるかもしれません。
しかしながら、中小企業診断士は国家資格であり、中小企業に特化した資格です。
大企業と中小企業ではやはり経営資源の量、質が異なり、日本は特に中小企業と大企業との差が多いため抱えている問題、課題が異なります。
よって、2次試験を合格したいのであれば、中小企業について良く知る必要があります。

体力

2次試験は1日で事例4x80分で取り組みます。
思考力の体力、持続力が非常に問われます。
これは2次試験勉強を効果的に取り組んでいくことで養われますが、意識して取り組む必要がります。

学習時間

最終的にはこれが全てであり、これさえあれば他の4つの要素は解決できます。
2次試験合格のために必要な勉強時間ですが、他の合格した受験生の方々と話しましたが、大体150~500時間です。
特に2次試験の直前期に休みを取れるかどうかでかなり効果が大きくなりますので戦略的に休みを取りましょう。
ちなみに私は2次試験(10月30日)の次の日に転職するようにし、10月は丸々有給休暇を取りました。

次回以降から具体的な方法をお話しいたします。

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